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インテリアショップオーナーが愛用する
北欧家具ブランド
-PPモブラー編-

前回の”カールハンセン編“に引き続き、私が愛用しています北欧家具ブランドについてご紹介させていただきます。

今回はカールハンセンと同様、デンマークの家具ブランド” PP Mobler(PPモブラー)”についてです。

 

PP Mobler -PPモブラー-

PPモブラー

 

PP Moblerも家具がお好きな方であればご存知の方も多いかと思います。

1953年に創業しており、70年近くの歴史があるデンマークの家具工房です。

PP Moblerでは、最高品質の家具をつくり出すために、全ての工程を自社の卓越した熟練の家具職人によって1点、1点つくられています。

また、家具で使用される木材も、製材所から木材を買い付けているのではなく、実際の木を見て選定し、切り倒さずに、根っこから抜き取って、その木を製材。

よりコストが掛かる手法ですが、根っこから抜き取った場所に苗木を植えることができ、新たな命を宿すことができるからとのこと。

木の命をいただいて家具をつくらせてもらっているという、木への敬意がPP Moblerの礎となっており、その大切な木をつかった家具が世代を超えて受け継がれていくことができるよう、一切の妥協を許さないクラフトマンシップの精神で家具に命を吹き込んでいます。

そういう想いに、ハンス J.ウェグナーは感銘を受け、PP Moblerの工房に通い続けるようになり、数々の名作家具が生み出されました。

ウェグナー

 

そんなPP Moblerの家具は、それなりの価格はしますが、材料の質、製造工程、そして、その想いなどを知ると、価格以上のものではないかと思います。

そんな私も、PP Moblerの品質の高さとその精神に魅了され、PP701(ミニマルチェア)を愛用していますので、使用感も含めてご紹介させていただきます。

 

PP701

ハンス J.ウェグナーが自邸のためにデザインした椅子で、ウェグナー夫人がその座り心地の良さを気に入って愛用していたそうです。
ウェグナー自身も生涯ダイニングチェアとして使い続けており、特別な思い入れのある椅子だったようです。

PP701

 

私も、5年程前にPP701(ミニマルチェア)のオーク ソープを購入しており、スタイリッシュなデザインでありながらも、その座り心地の良さは、さすがウェグナーデザインの椅子だと思います。

ウェグナー夫妻が生涯使い続けたということも本当に納得できます。

PP701の使用感としては、背部のカーブがちょうど腰にフィットし、自ずと姿勢が良くなる感じがします。

PP701

 

アームの高さも絶妙で力を抜いた状態で腕を支えてくれます。

海外の椅子は日本人に合わないものもありますが、PP701は日本人の体形にはピッタリです。

おそらく、ウェグナー自身が比較的小柄だったということと、以前は今に比べて平均身長が低かったことが理由だと思います。

PP701

 

デザイン的にも、背部の曲線が美しく、丸テーブルと組み合わせると、納まりが綺麗です。

PP701

 

もちろん、丸テーブルだけではなく、長方形のテーブルでも、曲線のアクセントが効いて個人的には好きな組み合わせです。

私は様々な椅子を使い比べたいためPP701は1脚のみですが、複数脚入ると、また各段に美しいです。

PP701

 

最後に、もう1つのお気に入りのポイントをご紹介いたします。

それは、PP Moblerとウェグナーの徹底した家具に対する想いと美学が感じ取れる部分でもある、背部の構造です。

PP701の背部は、4つの木材を繋げてつくられており、その中心に十字型の「ちぎり」というパーツを入れることで、各木材の接着の強度を高めると同時に、デザイン的な要素も兼ね揃えています。

また、上下の木材の接着面に、別の色の木材を挟んであり、こちらも、4つの材を合わせた際に、色味や木目が合わずに不自然にならないようにとの配慮からです。

その細やかな配慮がこの美しい椅子をつくり出しているのだと思います。

PP701

 

 

PP Moblerのおすすめポイントと気になる点

PP Moblerは、より本物を追求される方にはおすすめのブランドです。

材料、構造、製造全てにおいて最高品質といえます。

“一生モノ”というよりも、世代を超えてまで使い続けられるほどのアイテムが揃っています。

一つのアイテムを長く大切に使いたい方にはおすすめです。

逆に気になる点というと、価格が年々上がっているということ。

ただ、価格が上がっているということは、その価値も年々上がっており、資産になる家具という考えもあります。

PP Moblerの商品の中には、なかなか手が出せないアイテムも正直ありますが、そのバックボーンを知ると、ある意味納得の価格ではあるのは言うまでもありません。

また、やはり海外ブランドということもあり、商品が欠品していたり、日本在庫ではない商品は納期が非常に長くかかります。長いと半年以上待たないといけない場合もありますので、注意が必要です。

 


 

色々書きましたが、やはりインテリア好きには外せないブランドの一つだと思います。

PP Moblerは、ウェグナーの想いが込められたブランドではないかと思います。

今回ご紹介したPP701以外にも、ウェグナーデザインのThe Chair(ザ・チェア)、PP19(ベアチェア)など、名作家具が揃っておりますので、気になられる方は是非チェックしてみてください。

長くなりましたので、続きは次回とさせていただきます。

次回はFrtiz Hansen(フリッツハンセン)についてご紹介いたします。

 


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